前回は世の中のお金が増えるには借金が必要で
それは通帳に書くだけで信用創造されることをお伝えしました。
https://lifegroup-lg.com/magazine/archives/4714
現在の日本はデフレで、借金をして設備投資などをしても
それに見合う需要がないので借りる人が少ないのが現状です。
そこで、政府が国債発行という借金をして世の中にお金を流通させているのです。
分かりやすかった事例は昨年の「定額給付金」です。
国民1人当たり10万円が配られ、皆さんの口座にも10万円の預金が増えましたよね。
そのために政府は約12兆円の国債を新たに発行しました。
正に借金をすることで世の中のお金が12兆円増えたのです。
定額給付金は非常にわかりやすい事例でしたが、
通常は政府が国債発行により得たお金を財政出動することにより世の中にお金が回ってきます。
政府の国債→金融機関が購入→政府の日銀当座預金残高が増える(信用創造)
→そのお金で道路や建物の工事を民間企業に発注
工事が完了すると民間企業の預金口座に代金が振り込まれる。
→その企業は仕入れ業者や従業員に支払い民間の金融資産が増える。
このような流れになります。
国の借金(政府の借金)と言われている国債発行は民間の預金が増える事であり国民の借金ではありません。
国債発行残高が増える事は良くないと言われていますが、
最終的には日銀が信用創造により国債を買いっとって金融機関に返済すれば誰にも迷惑が掛からず、
発行残高としての数字が残っているだけとなります。
日銀は政府の子会社的な立場ですので親子間、又は夫婦間の借金となりますからね。
したがって
国債発行残高はこれまでに民間に供給したお金の総額であるともいえますね。
注意点は国債発行にて政府が得た日銀当座預金が
我々が取引している民間の預金口座に流れてこないといけない事です。
そのためには政府が積極的な財政出動を行っているか?
チェックしてみましよ。